頻尿になってしまった5つの原因とその改善対策

「さっきトイレに行ったばかりなのにまたトイレに行きたい。もうイヤ!」と悩んだことはありますか?頻尿になると面倒だし恥ずかしいし、日常生活で色々不都合が出てきてしまいますよね。

頻尿で悩んでいる人は意外と多いのです。ちょっとしたことが原因でなってしまう頻尿は、逆に言えばちょっとしたことに気を付ければ改善することができるのです!今回は頻尿の原因とその改善対策をご紹介します。

 

頻尿になってしまった5つの原因とその改善対策

 

頻尿の原因①水分のとり過ぎ

「最近なんだかトイレが近い。きっとどこかおかしいはず!」と泌尿器科を受診する人の中には「ただの水分のとり過ぎです」とお医者さまに言われてしまう、なんて人も多いようです。当たり前のことですが人間は飲めば飲むだけトイレに行きます。まずは水分のとり過ぎかどうかをチェックしましょう。

「トイレに行ってしっかり出したのに、またトイレに行きたい。1時間しかたっていないのに…」こんな場合、出した尿量で水分のとり過ぎが原因かどうかが分かります。2回目のトイレが1回目と同じほどではなくても勢いよくしっかり出た場合、水分のとり過ぎの可能性が高いです。「しっかり出た」と思う量は200~250ml。膀胱に200ml近くたまっているなら1時間後でもトイレに行きたくなって当然です。

何度もトイレに行きたくなるけどほんの少ししか出ない、という場合は水分のとり過ぎではなく心因性など別の原因があります。

頻尿の原因②我慢し過ぎ

「長距離バスに乗っている時になかなかトイレに行けなくて極度に我慢した」「トイレに行ける状態なのに面倒でギリギリまで我慢するのが日常化している」こんな我慢し過ぎがあると、急性膀胱炎という病気で頻尿になります。排尿は体の毒素を外に排出する行為。無駄に毒素を膀胱内に留めておくことで膀胱が炎症を起こして頻尿になるのです。

改善対策として、まずは日常的に我慢し過ぎることはやめましょう。急性膀胱炎になっている場合は抗菌薬を飲めば治るので泌尿器科を受診して薬を服用します。

頻尿の原因③バイ菌の侵入

女性なら「排便するときには前から後ろに拭きましょう」と子どもの頃から言われましたよね。これは尿道や膣にバイ菌が入るのを防ぐため。膣にバイ菌が入れば膣炎の、尿道にバイ菌が入れば急性膀胱炎の危険があります。

改善対策は、急性膀胱炎は薬で治します。ただしバイ菌の侵入を防ぐ方法を徹底しないと何度でも再発してしまいます。排便の時は前から後ろに拭く、タンポンなど生理用品はこまめに交換する、きつく締め付ける下着はやめて通気性の良いものを選ぶ…など、デリケートゾーンを清潔に保つことが大事です。

頻尿の原因④トイレの行き過ぎ

トイレに行きたくなったら嫌だから念のために早め早めに行っておく、という気持ちはとってもよく分かるのですが、早めに行き過ぎるのは逆に頻尿になる可能性があるので気を付けなくてはいけません。

人間の体は「慣れる」ようにできています。それが便利な時もあれば不便になることもあります。ちょっとしか溜まっていないのにトイレに行く、というサイクルに体が「慣れて」しまうと、それが普通になってしまいます。

例えば、本当は300mlためてから「トイレに行きたい」と信号を出すべきなのに、毎回100mlくらいでトイレに行っているので膀胱が「100mlがトイレに行くべきタイミング」と勘違いして毎回信号を出してしまうのです。

改善対策は、自宅にいる時などいつでもトイレに行ける状態なら、トイレをあえて我慢してみましょう。我慢のし過ぎは膀胱炎のもとなので我慢をし過ぎてはいけませんよ。そうやって少しずつ体を慣らすのです。「念のために行っておく」という時間を少しずつ伸ばしていくと、膀胱も少しずつ慣れていきますよ。

頻尿の原因⑤骨盤底筋のゆるみ

出産や長時間の立ち仕事、ひどい便秘で強く力むなど、腹圧が強くかかると骨盤を支える骨盤底筋が緩むことがあります。骨盤底筋は膀胱も支えているので、ゆるむことによって尿漏れや頻尿が起こってしまうのです。

そんな場合の改善対策は、骨盤底筋を締める体操が効果的。簡単にできる体操をご紹介しますね。

・まず仰向けに寝て膝を立て、足を肩幅に広げます。
・その状態で肛門と膣をギュッと締める。
・5秒かぞえたら力を抜いてリラックス。
これを何度か繰り返します。ダイエットと同じで続けることで効果がでます。簡単な体操なので気長に続けましょう。

 

最後に

いかがでしたか?頻尿を改善するには日常のちょっとしたことから変えていくのが大事です。頻尿とサヨナラして快適な生活を手に入れましょう!

頻尿になってしまった5つの原因とその改善対策

①水分のとり過ぎ
②我慢し過ぎ
③バイ菌の侵入
④トイレの行き過ぎ
⑤骨盤底筋のゆるみ