髪の毛の中には水分や栄養が詰まっており、「キューティクル」と呼ばれるうろこ状の外壁がこれらを保護しています。しかし、これが傷むと栄養分が外へと出て行き、パサつきや枝毛の原因となります。枝毛の詳細な原因別に対処法を知って正しいヘアケアを行いましょう。
枝毛の6つの原因と自分でできる対処法
枝毛の原因①パーマやカラーリング
パーマやカラーリングというのは、キューティクルを変形、破壊して行うものです。たまにであればそれほど影響は出ませんが、頻繁にスタイルを変えたり、ブリーチなどを行うとキューティクルが壊され続け、修復が追いつかなくなり、枝毛が発生します。
きちんとした美容室ではカウンセリングをして髪の状態に合った施術をしてくれるはずですので、相談してみましょう。
枝毛の原因②ブラッシング
ブラシやくしで髪をとかすとき、無理に引っ張ったり力を入れたりすると、ブラシと髪の間に摩擦や静電気が生まれ、髪を傷める原因となります。ブラッシングの方法としては、まず毛先から始め、徐々に根元に向かって梳かす範囲を広げていきます。
ブラシは豚毛などの動物毛や木櫛がおすすめです。プラスチックは静電気が発生しやすく、それにより髪が広がったり傷みに繋がったりします。
枝毛の原因③シャンプー
シャンプーには大きく分けて二種類あります。洗浄力が強いものと弱いものです。洗浄力が強いシャンプーは「高級アルコールシャンプー」といい、洗い上がりがさっぱりする・整髪剤などの汚れが取れやすい・安価、というメリットがありますが、髪の毛に必要な皮脂や栄養までも取り除く恐れがあります。
逆に弱いものは「アミノ酸系シャンプー」といって、ダメージは抑えられますが、洗い残しが発生したり、価格面でも少し高めの設定です。
また、ノンシリコンシャンプーが流行っていますが、全てが良いというわけではありません。洗浄力から髪の毛を守るためにシリコンを配合している場合もあります。髪の毛へのダメージを考えるとアミノ酸系シャンプーがおすすめですが、経済面においても自分に合ったシャンプーを使うと良いでしょう。
ただし、指の腹で押すように洗ってください。ガシガシ洗うとどのシャンプーでも地肌を傷つけます。
枝毛の原因④トリートメント
枝毛など、傷んでしまった髪は残念ながら元には戻りませんが、普段のケアで未然に防ぐ、またはダメージを抑えることは可能です。リンス、コンディショナー、トリートメントの違いはご存知ですか?これらはそれぞれ役割が違います。
・リンスは髪の表面を保護し、コーティングするもの。
・コンディショナーはキューティクルを整える作用がリンスより強いもの。
・トリートメントは潤いが髪の内部まで浸透し、補修する役割があります。
そのため、トリートメントの後にコンディショナーやリンスを使うとより効果を発揮します。
枝毛の原因⑤ドライヤー
髪を洗ったあとは必ず乾かしましょう。キューティクルは濡れると開く性質を持っていますので、濡れたままの状態が長いということは、髪の毛から水分が出て行っているということです。
ドライヤーの熱はキューティクルを閉じさせる働きがありますが、あまり近づけすぎると今度はその熱がダメージの原因となってしまいます。ドライヤーは頭から20cm以上離し、頭皮や根本から乾かすようにしましょう。
枝毛の原因⑥髪の栄養不足
枝毛の原因の一つに、髪の栄養不足が挙げられます。髪は主にタンパク質から構成されていますので、偏食がすぎると髪の毛や爪など、末端ほど栄養が行き届きにくくなります。また、ストレスや睡眠不足が続くと体調不良に繋がり、それは見た目にも表れます。
また、タバコも少なからず影響します。タバコの煙に当たった髪からは水分が抜け、ニコチンは血管を収縮させるので栄養循環が滞ります。爪や髪の毛などは健康状態に通じますので、まずは生活習慣の見直しをしてみてください。
枝毛の手っ取り早い改善方法
髪を伸ばしている人は、短い人よりも絡まりやすいため、よりケアが必要です。毛先になるにつれ栄養が行き届きにくいため、伸ばしている人ほど枝毛になりやすいです。
もし枝毛になってしまったら、きってしまいましょう。枝毛が元に戻ることはありません。髪の内部は目に見える傷みより広がっている可能性がありますので、毛先から3cmほど上をカットします。また、切れやすいハサミで垂直に切りましょう。斜めに切ると断面の表面積が大きくなり、栄養が逃げやすくなるためです。
アウトバストリートメント
洗い流さないトリートメントもおすすめです。ドライヤーや紫外線、乾燥から守ってくれ、絡まりを防ぎ、ツヤを与えてくれます。オイルやクリーム、最近ではミスト状の化粧水のようなものもあるので、髪質や用途に合わせて選ぶと良いでしょう。
最後に
今まで気にしていなかった人も、ふと自分の毛先を見てみると枝毛があるかもしれませんよ。毛先がキラキラしている、透けているようでしたら、それは傷んでいる証拠です。ハリツヤのない髪だと私生活もだらしなく感じられます。綺麗な髪を手に入れ、透明感ある人になりましょう!
枝毛の6つの原因と自分でできる対処法
①パーマやカラーリング
②ブラッシング
③シャンプー
④トリートメント
⑤ドライヤー
⑥生活習慣の改善
⑦毛先をカット
⑧アウトバストリートメント