by Fabian Reus
「○○が□□に効くらしい」という噂って試したくなりますよね。最近話題なのが「オロナインがワキガに効くらしい」という噂。オロナインと言えば一家にひとつは常備されているほどの超メジャー家庭医薬品です。

オロナインは皮膚トラブル全般何でも効くイメージがあるので確かにワキガにも効きそうな気がしますが、実際はどうなのでしょうか？とっても気になるこの噂の真相を調べてみました！

オロナインはワキガに効くのか！？その効果を徹底調査！

知っているようで知らない「オロナインＨ軟膏」

オロナインの正式名称は「オロナインＨ軟膏」。１９５３年に、その頃まだ地方の小さな工場だった大塚製薬で生まれました。薬局で手軽に買える第２類医薬品に分類されています。

「にきび、吹出物、はたけ、やけど(かるいもの)、ひび、しもやけ、あかぎれ、きず、水虫(じゅくじゅくしていないもの)、たむし、いんきん、しらくも」と、こんなものにまで！？と聞きたくなるような数々の皮膚トラブルに効果があります。

防腐剤やステロイドなどは一切入っていないのも、安心して家族で使えるポイントのひとつですね。お馴染みのジャータイプ以外に携帯に便利なチューブタイプもありますよ。

噂の元はコレ！オロナインに入っている殺菌効果

ニキビや水虫に効くことから分かるように、オロナインには殺菌効果があります。その主な成分は２つ。

▼「クロルヘキシジングルコン酸塩液」…医薬品用の殺菌薬。消毒剤にも使われていて、皮膚の細菌を殺菌する作用があります。

▼「硫酸アルミニウムカリウム」…難しい名前ですが、これは「ミョウバン」のことです。ミョウバンはワキガ対策にはメジャーですよね。殺菌・消臭・制汗の作用があるので昔から天然のデオドラント剤として重宝されてきました。現代でもドラッグストアなどで「ミョウバン入り○○」という石鹸やクリームをよく見かけますよね。

この２つの効果を見ると、確かにワキガに効きそうです。実際はどうなんでしょうか？

たった1～２時間！？効果持続時間をチェック

オロナインには殺菌効果があるので確かにワキガに効くようです。しかし、その効果持続時間はなんとたった１～２時間！しかもニオイがしてからでは全く効きません。オロナインには殺菌効果はありますが消臭効果はないのでもう出ているニオイを消すことはできないのです。ワキガのニオイがまだしていない、お風呂上がりの清潔な肌につけることで初めて１～２時間の効果を発揮します。

ワキガケアをオロナインだけでやろうとすると、オロナインを常に持ち歩き１時間に１度くらい塗り直しをしなくてはいけません。実際やろうとするとすごく大変です。「オロナインはワキガに効く」という噂は確かに本当ですが、効果はこのようにかなり一時的です。

実際オロナインを脇につけたらどうなる？

一時的でも効果があるオロナイン。しかし使用感は決して良いとは言えません。オロナインを塗ったことがあるかたなら分かると思いますが、かなりべたつきます。かなり薄くのばしたとしても脇につけるとベタベタとした感触で、夏につけようものなら不快指数がかなり上がってしまいそう！

また乾きも遅いので、シャツなどについてシミになる可能性大です。そのシミが脇の汗ジミと間違えられてしまうかもしれませんね。

プラス面もあるけど大きなマイナス面も！

オロナインは油分を含んでいますが、実は油分はワキガの大敵です。ワキガの汗には皮脂などが含まれていて、それが雑菌と繁殖してあの強いニオイを発します。オロナインの油分も皮脂と同じで雑菌のかっこうのエサになってしまうのです。

殺菌により一時的にワキガを抑えることは出来ますが、油分が入っているので雑菌の繁殖がしやすい状態を保ってしまいます。