ニキビに悩む方は１日でも早く治したいですよね。何か効果的な方法は無いかとネット情報を血眼に探している人も多いはず。

そんな中、「ニキビは冷やすと治る」という噂を目にしたことはありませんか？ニキビは皮膚トラブルですし、確かに冷やすというのは効果的な気がします。果たしてこの噂は本当なのか？徹底的に調べてみました！

 

ニキビは冷やすと早く治る？その真偽を徹底解説

 

ニキビは冷やしたくなる！

出来たての白ニキビはそこまでではありませんが、炎症を起こしている赤ニキビは冷やしたくなる気持ちも分かります。赤く腫れあがって、いかにもニキビの中でアクネ菌が暴れまわっている感じがしますよね。冷やすことでこれ以上ひどくなるのを抑えられるような気がします。

ニキビの中って実はどうなってるの？

ニキビの仕組みが分からないとこの噂の真相に辿り着けなさそうなので、まずはニキビについて勉強してみましょう。

ニキビは古い角質などにより毛穴が塞がり、アクネ菌が暴れだすことで発生します。アクネ菌は実は常在菌で普段は悪さをしないのですが、出入り口の毛穴が塞がることでアクネ菌のエサである皮脂が過剰に溜まってしまいます。

そうすると途端にアクネ菌はニキビを作る悪者へと変化し、悪者アクネ菌をやっつけようと細胞が戦いだします。これがいわゆる「炎症」の状態です。ニキビが炎症を起こしている時は、実は体がニキビと闘っているのですね。

冷やすと効果的なのは火傷です！

冷やすと効果的なものとして火傷(やけど)があります。これは熱によるダメージが患部だけでなくその周辺組織にまで浸透してしまうのを防ぐために冷やすのです。しかしニキビはご紹介したように熱を持つ理由が根本的に違います。

ニキビを冷やすのは逆効果！

ニキビが炎症している時、血液中の白血球が血管から滲み出て暴れまわろうとしているアクネ菌と闘っています。ニキビを冷やすということは、この体の免疫作用をやめさせてしまうということ。ニキビを冷やすのはニキビを早く治すどころか、ニキビを治しにくくしてしまうという「絶対ＮＧ」な行為なのです。

ニキビを冷やすと新しいニキビを作ってしまう！

ニキビを冷やす行為は、今あるニキビの回復を妨げるだけではありません。新しいニキビを作ってしまう行為でもあります。

ニキビを冷やすときは保冷剤や氷を使うと思いますが、なかなかそのニキビだけピンポイントでは冷やせませんよね。どうしてもニキビの周りの問題ない肌まで冷やすことになります。冷やすことにより肌は乾燥します。快適な肌環境だったのに急激に冷やされ乾燥した肌は「肌バリア」が崩壊して大人ニキビが出来やすい環境となり、ニキビが増えてしまうのです。

冷やすと恐怖の「ニキビ跡」にも！

冷やすことによってターンオーバー(肌の生まれ変わり)も低下します。肌の新陳代謝が悪いと毛穴を詰まらせてニキビを作るだけでなく、大人女子にとってシミと同じくらい怖い「ニキビ跡」を作ってしまいます。ニキビ跡は肌に影を落とし透明感を低下させてしまう厄介なもの。ニキビ跡にならないように、ニキビのうちにしっかり治しましょう。

ニキビ改善対策①スクラブで蓋を取り除く

ニキビを冷やすのは効果が無いことが分かりました。では一体どうしたらニキビを早く治すことが出来るのでしょうか？その対策法をご紹介します。

まず１つめが「スクラブ洗顔」です。スクラブとは歯磨き粉の中に入っているような、とても小さな球体の研磨剤入りの洗顔料です。通常の洗顔料だけでは汗や脂を落とすだけで、毛穴の古い角質まではなかなか取り除けません。これをスクラブ洗顔することで強力に削り取るのです。

毛穴の蓋をしていた古い角質を取り除くことによってニキビが空気に触れますが、実はアクネ菌は空気に弱いという性質を持っています。空気に触れることで暴れているアクネ菌の力が弱まりニキビが治りやすくなります。

ニキビ改善対策②ニキビ薬を活用

毛穴の詰まりがなくなればチャンスです！ここで対策の２つめを投入しましょう。ニキビが治りやすい環境になっているので、ここで「ニキビ薬」を使うと効果大です。ニキビ薬を使うことに抵抗がある人もいますが、ニキビ薬は相性さえ良ければとても効果が高いです。じっと自然に治るのを待つよりも、ニキビ薬を上手に使って早く治してしまいましょう。

ニキビ薬には殺菌メインのもの、予防メインのもの、ステロイド配合量が多いものなど様々なタイプがあります。例えばステロイド入りは長期間使用を続けると副作用が心配ですがひどいニキビが早く治るなど、特徴も一長一短です。自分にピッタリのものを探しましょう。

 

最後に