夜間頻尿の5つの原因とその改善対策

夜眠っていたのにトイレの為に1度でも起きる、そのせいで生活の質が落ちていると感じる状態を「夜間頻尿」といいます。日本では約4,500万人もの人がこの症状に悩んでいます。

本当なら朝までぐっすり眠りたいのにトイレに起きてしまうと疲れも取れませんよね。夜間頻尿のメカニズムを知って快適な睡眠を手に入れましょう。今回は夜間頻尿の原因とその改善対策をご紹介いたします。

 

夜間頻尿の5つの原因とその改善対策

 

夜間頻尿の原因①疾患

昼間は3時間おきくらいでトイレに行きたくなるのに寝ている間はどうして8時間も9時間もトイレに行かなくても平気なんだろう?と不思議に思ったことはありませんか?

人間の体は実に良く出来ていて、夜ぐっすり眠れるよう寝ている間は昼間に比べてあまり尿が作られません。これは抗利尿ホルモンのおかげ。この抗利尿ホルモンの作用で寝ている間はトイレに行かなくても大丈夫なのです。朝一番の尿って色が濃いですよね。少なく作った尿の中に成分が凝縮されているからあんな濃い色になるのですね。

しかし、糖尿病などの内分泌疾患によりこの抗利尿ホルモンが減少することがあります。そうすると昼と夜の区別が曖昧になり、眠っているのに尿意を感じて目が覚めてしまいます。この夜間頻尿を「多尿」といいます。夜なのに尿を多く作り過ぎてしまうのです。

他に高血圧や腎機能障害、睡眠時無呼吸症候群など、夜間頻尿を引き起こす疾患は色々あります。引き起こす疾患を治療することで夜間頻尿も改善されていきます。

夜間頻尿の原因②水分のとり過ぎによる多尿

もう一つの多尿の原因は水分のとり過ぎです。水分は人間の体になくてはならない大事なものですが、とり過ぎればもちろん排出するしかありません。「健康のため」「血液をサラサラにするため」と無理をして水分をとる健康法を試すかたもいますが、そのせいでQOL(クオリティー・オブ・ライフ)すなわち生活の質が落ちては本末転倒です。

水分のとり過ぎによる悪影響は頻尿多尿だけではありません。顔がむくんだり、夏なのに手足が冷えたりします。女性にはつらい症状ばかりですよね。水分摂取は正常な範囲で行いましょう。

夜間頻尿の原因③過活動膀胱による膀胱容量の減少

過活動膀胱とは、簡単に言えば尿をためる膀胱が常にピリピリ緊張していて、少しの刺激ですぐトイレ!と信号を送ってしまう症状です。そしてこの信号は「急激に」「強く」送られるので我慢するということが難しく、尿漏れなども引き起こします。ちょっと尿がたまっただけでもそれが刺激となりトイレ!となるので、寝ている間もトイレに起きるという夜間頻尿も起こりやすいのです。

過活動膀胱の改善対策は「排尿日誌」というトイレの記録をつけて自己コントロールをすることが大事です。いつ、どれだけ出したのか。どれくらいなら我慢できるのかを記録することによって把握し体を慣らしていきます。膀胱の過剰な収縮を抑える抗コリン剤という薬を症状に合わせて出してもらうこともあります。

夜間頻尿の原因④急性膀胱炎による膀胱容量の減少

バイ菌が尿道口から膀胱に侵入すると膀胱の中でバイ菌が繁殖し炎症を起こす症状を急性膀胱炎といいます。炎症で膀胱内が敏感になり正常な量の尿をためられなくなり頻尿を起こすのです。

過活動膀胱と似ていますが、過活動膀胱は膀胱内には問題が無いのに対して、急性膀胱炎は膀胱内に炎症を起こしている状態。急性膀胱炎であれば抗菌薬の服用で炎症を治せば、目に見えて頻尿も改善されます。

夜間頻尿の原因⑤睡眠障害

うつ病や不眠症、また加齢による眠りの浅さも、快適な睡眠をとれない睡眠障害になります。そこまでではなくても、悩みが多い時期や疲れすぎていても眠りが浅くなったりしますよね。そんな眠りの浅さで目が覚めたのに「トイレに行きたいから起きた」と勘違いしてしまっている可能性もあります。

少しでも快適な睡眠をとれるように、体を緊張状態から解放してあげましょう。改善対策としては、寝る前に簡単なヨガをしたりストレッチをしたりするだけでも筋肉の緊張が取れますよ。それも面倒だ!という人は寝る前に一度脱力状態を作りましょう。その方法をご紹介しますね。

・布団の上で仰向けになり、足は肩幅に広げ腕も少し体から離します。
・その状態で目を閉じたまま「右足が沈む、左足が沈む、右手が沈む、左手が沈む…」と、体が布団の中に沈んでいくのをイメージしていきます。
そうすると体の余分な力が抜けて脱力状態を作ってくれるので、いつもよりぐっすりと眠りやすくなりますよ。一度試してみてくださいね。

 

最後に

いかがでしたか?慢性的な睡眠不足は気分も落ち込み肌艶にも影響します。今回の改善対策で夜間頻尿を治して快適な睡眠を取り戻しましょう!

夜間頻尿の5つの原因とその改善対策

①疾患による夜間多尿
②水分のとり過ぎによる多尿
③過活動膀胱による膀胱容量の減少
④急性膀胱炎による膀胱容量の減少
⑤睡眠障害による夜間頻尿